成長因子様ペプチドのご紹介

TriBeauteでは「ペプチド」関連の化粧品原料を多く取り揃えております。特にシンプルな成長因子様ペプチドはパイオニア的存在であると自信を持っている分野です。一方で製品名を見ただけではどのような製品に配合すれば良いのか、どのような効果があるのか、など、分かりづらいかと思います。
本ページでは成長因子様のペプチドを一挙ご紹介します。本ページで紹介するペプチドをメインに商品設計をしたり、逆に今の製品に足りない作用機構を補うために配合したりと、様々なアイデアの助けになれば幸いです。

成長因子とは…?

成長因子とは細胞に存在するタンパク質の一種で、成長ホルモンの分泌に関わったり、細胞の増殖のスイッチの役割を果たしたりします。成長因子はグロスファクター(Growth Factor)とも呼ばれていて、有名なところでは下記のようなものがあります。

EGF(Epidermal Growth Factor=上皮細胞成長因子)

皮膚組織に存在し、糖タンパク質である受容体と結合する事で活性化し、細胞の分化、発達、増殖、維持に関与します。このことから、細胞の活性化や創傷の治癒に大きな影響を及ぼすとされ、肌のターンオーバーの促進や抗炎症の効果についての報告があります。

FGF(Fibroblast Growth Factor=線維芽細胞成長因子)

FGFは23種のファミリーから成る、多機能性シグナルとして知られています。線維芽細胞の分化や増殖を制御するため、真皮の構成タンパク質(ECM)であるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の強力な合成促進効果がある一方で、血管や筋肉を構成する多くの細胞においても細胞の分化や増殖を制御します。

IGF(Insulin-like Growth Factor=インスリン様成長因子)

IGFはその名の通りインスリンに類似した機能および構造をもつポリペプチドです。ヒト成長ホルモンの分泌により血中に放出され、ほとんどの細胞に存在することによって、成長ホルモンの「仲介役」として働きます。

TGF(Transforming Growth Factor=形質転換増殖因子)

TGFは細胞の分化や増殖、形態形成など様々な機能に関係するポリペプチドで、現在は約40以上のサブタイプは知られています。
中でもTGFβファミリーは創傷治癒や免疫応対など幅広い活動に対応しており、皮膚におけるホメオスタシスの維持に大切です。

KGF(Keratinocyte Growth Factor=ケラチノサイト増殖因子)

KGFは別名FGF-7として知られており、FGFファミリーのひとつでもあります。
間葉系細胞および、線維芽細胞によって主に生産され、上皮細胞組織に存在する受容体に結合することで、肌細胞の増殖や分化を促します。

Thymosin(チモシン)β4

生体内で多機能なペプチドシグナルとして知られています。
最近では毛包に存在し、毛包幹細胞を活性(初期分化、遊走化)し、育毛促進効果があることが分かっています。

HGF(Hepatocyte Growth Factor=肝細胞増殖因子)

線維芽細胞にて産生・分泌される肝細胞の増殖を促す因子。
現在では他の成長因子とともに肌細胞の修復に欠かせないことが分かっています。

GHRP(成長ホルモン誘導ペプチド)

成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)と似ているがやや異なった構造のペプチドです。
筋肉量の増加や脂肪の減少、関節の再生や強化、真皮結合組織や骨密度の増加などの効果が期待できます。

 

EGFをはじめとするこれらの成長因子は加齢と共に減少していくことが知られているので、若々しい肌を保つためにもスキンケアでの補給が欠かせません。

成長因子”様”ペプチド原料のご紹介

成長因子そのものは遺伝子組み換え技術を用いて製造することが可能で、そのまま商品化したペプチド原料もTribeauteで取り扱いがあります。狙った効果がすぐに期待できるというメリットがあるものの、化粧品として利用する場合の安全面や薬事面でのリスクは充分に検討される必要があります。
成長因子そのものではなく成長因子”様”ペプチドもTriBeauteでラインナップしています。

成長因子”様”ペプチドは狙った成長因子の受容体に結合する部分のみのアミノ酸配列を元に合成されたペプチドで、「成長因子代替」という呼び方もされています。こちらはメーカーで十分に安全性が検討されており、かつ成長因子そのものより分子量が小さいので安定性や浸透性に優れているというメリットがあります。メリットとデメリットを比較の上、お好みの番手をお選び頂ければと思います。

<アンチエイジング向け>

Peptide-Epi:オリゴペプチド-24

EGF様ペプチド。
EGFの機能を補助することでアンチエイジング効果を最大限に発揮します。
臨床試験において、目尻周辺のちりめんジワや滑らかさの改善効果を確認。

<原料情報はこちらから>

Peptide-Derm:アセチルデカペプチド-3

aFGF様ペプチド。
線維芽細胞と表皮細胞を濃度依存的に活性化。
シミやシワ、くすみを改善します。

<原料情報はこちらから>

Peptide-G:オリゴペプチド-20

IGF様ペプチド。
老化により衰えた皮膚細胞を再び活性化します。
成長ホルモンhGHの効果を最大限にサポート。

<原料情報はこちらから>

ChroNOline:カプロオイルテトラペプチドー3

HGF様ペプチド。
基底膜タンパク質の産生を促進し、皮下組織構造の修復にも寄与することで妊娠線の改善にも期待できます。
加齢による影響が出やすい世代に対してリバースエイジング効果をもたらします。

<原料情報はこちらから>

Liftderm 2000:ビオチノイルヘキサペプチド-2アミド

成長ホルモン様ペプチド。
成長ホルモン誘導ペプチドとビタミンのハイブリッド原料。
コラーゲン産生能を著しく向上させ、即効性も高いです。
表皮~基底膜~真皮の結合因子と脂肪細胞分化も活性化します。

<原料情報はこちらから>

<美白ケア向け>

Peptide-Bright:オリゴペプチド-34

TGFβ様ペプチド。
美白、抗老化、抗炎症とマルチに作用します。
メラニン合成だけでなく、メラニンの表皮への移行までも阻害。
ハイドロキノンより安全性に優れアトピー肌のような敏感な肌でも使用可能です。
コラーゲンやフィブロネクチンの合成を促進します。

<原料情報はこちらから>

<ヘア・スカルプケア向け>


成長因子はスキンケアだけではなく、ヘアケア(スカルプケア)にもお使い頂けます。スキンケア用ペプチドを真皮にアプローチできるものと表皮にアプローチできるものを組み合わせるように、頭皮用のペプチドも、アプローチする毛周期ごとに選んで複数配合することで多角的なケアが可能になります。

Peptide-Kera:オリゴペプチドー41

KGF様ペプチド。
毛髪の休止期から成長期へ移る幹細胞の分化と成長をサポート。
毛乳頭細胞の増殖を促し、毛髪の成長を促進します。

<原料情報はこちらから>

Peptide-Hair:オクタペプチドー2

Tymosinβ4様ペプチド。
毛包幹細胞が局在化するバルジ領域の発達を促進しまs。
毛周期を活性化し、休止期から成長期への移行をサポート。

<原料情報はこちらから>

成長因子ペプチドと成長因子様ペプチド まとめ

 

以上がTriBeauteでラインナップしている成長因子様ペプチド原料です。他にもSDF誘導ペプチドなど、新しい原料も準備しておりますので、今後のラインナップ拡充にご期待下さい。また、こちらの内容をまとめたA4パンフレットもございますので、こちらからご依頼頂けますと幸いです。

 

その他、サンプルや資料のご依頼については「お問い合わせ」から原料名を記載の上お問い合わせください。

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