植物とペプチドの無敵ハイブリッド原料「Capixyl」の効果に迫る

Tribeauteが輸入して国内販売している「Capixyl」。

育毛セラムだけではなく、まつ毛美容液のキー成分としても大人気で、この度新データが取れたので、先日プレスリリースを配信しました。

(参考)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000135722.html

「Capixyl®」を含む洗い流し製剤で育毛効果を確認 頭皮マイクロバイオームを整え健やかな地肌に寄与
これを記念して(?)、改めて、何がすごいのか?どのような原料なのか?製品を最も知り尽くしているTriBeauteが解説します!

Capixyl(キャピキシル)って何?

ペプチド×植物エキス

Capixylはペプチド(アセチルテトラペプチド-3)と植物エキス(アカツメクサエキス)のハイブリッド原料です。

意外とペプチドと植物エキスを組み合わせた原料は珍しく、それぞれの機能の良いとこどりをしている原料となっています。例えば、アカツメクサエキスには強力なフラボノイドであるビオカニンAが豊富で、これが炎症を抑えたり、過剰な男性ホルモンの活性を抑えたりする効果があります。一方アセチルテトラペプチド-3には、肌を引き締める効果があるので、毛包の活性化が期待できます。ちなみにTribeauteの人気アンチエイジングペプチドであるChronoline(有効成分:カプロオイルテトラペプチド-3)も同じ“テトラペプチド-3”が肌の引き締め成分として効いているので、Capixylはスキニフィケーション1的な原料とも言えます。

毛髪形成のメカニズムと毛周期

Capixylの効果を紹介する前に、一体どのようにして毛が育つかを説明します。
毛髪は毛包の中ぐらいの位置に存在するバルジと呼ばれる領域にある「毛包幹細胞」が包上皮幹細胞を供給し、これが最終的に毛母細胞へと分化することで、毛乳頭からの栄養をもとに毛髪の主成分であるケラチン等を形成します。

毛母細胞は約2-6年間分裂を繰り返すことで毛髪を伸ばし(「成長期」)、その後、毛包は退縮し始めて、毛髪は成長が止まり(「退行期」)、自然と毛髪が抜け落ち、次の毛髪を育てる準備をする(「休止期」)、というサイクルを繰り返しており、これを毛周期と呼んでいます。

健康な頭皮では毛周期が正常に繰り返されますが、様々な原因で退行期から休止期への移行が早まり、休止期が伸びることで脱毛状態になります。これに至る原因は様々なものが提唱されていますが、Capixylは脱毛状態の原因として下記の5に注目をし、これらの原因を改善することで脱毛状態からの脱出に近づきます

Capixylの効果ポイントを徹底解説

1. アンバランスな頭皮マイクロバイオーム

マイクロバイオームのコンセプトはスキンケアでは定番化してきて、菌のバランスを整えることで肌のバリア機能を向上させることが分かっていますが、研究で脱毛状態の人の頭皮に特異的に増加する菌類があることが分かっています。また脱毛状態の人では良く知られた菌類(アクネ菌、黄色ブドウ球菌等)のバランスが乱れていることも注目すべきで、Capixylはこのマイクロバイオーム関連の2つのポイントで効果を検証しています。

(参考)「Capixyl®」を含む洗い流し製剤で育毛効果を確認 頭皮マイクロバイオームを整え健やかな地肌に寄与

2. 毛母細胞の数と活性が低い

脱毛状態から一刻も早く毛髪を復活させるべく、Capixylは毛母細胞のポテンシャルを引き出します。毛母細胞の供給元であるバルジ領域にある毛包幹細胞を強化する効果があったり、毛包幹細胞の維持に欠かせない、17型コラーゲンを発現を高める効果が確認されています。
実はこのバルジ領域には毛髪の元となる毛包幹細胞以外にも、毛髪の色素の元になる色素幹細胞も存在していて、色素幹細胞が白髪の原因に関わっていることが分かっています。17型コラーゲンはこの色素幹細胞の維持にも当然寄与するので、Capixylは白髪ケアの効果も秘めていると言えます。

3. 細胞外マトリクス(ECM)の再生の破壊

脱毛状態を改善したいと考える時に“髪が育たない”ことにフォーカスすることが多いですが、実は“髪が抜けやすい”という状態をケアすることもとても大切です。Capixylは「毛包のアンチエイジング」というキャッチフレーズがあるぐらい、毛包を引き締めることで毛髪が抜けにくくする効果が高い原料です。肌の引き締めと同じメカニズムで、頭皮の細胞外マトリクス(真皮に存在する組織を保つための物質の総称。コラーゲンやエラスチンなど。)の密度を高めることで、キュっと引き締まった毛包にし、休止期に毛髪が早々に抜け落ちることを防ぎます。

4. 微小炎症と酸化ストレス

肌と同じように毛包周りの細胞も紫外線やストレスなどによってダメージを受けますが、Capixylはダメージを誘導するサイトカインIL-8の産生量を抑えることができ、与えられるダメージを最小限に抑えることが可能です。

5. 5α-リダクターゼ活性による高レベルのDHT

男性ホルモンとして知られるテストステロンは5α-リダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロンというホルモンに変化し、これは時間の経過とともに毛包を縮小させることにより、毛包に損傷を与える可能性があることや、成長期を短し、休止期を延長するため、毛包が徐々に小さくなり、細くて短い毛髪が生成されやすくなることが分かっています。Capixylはこの5α-リダクターゼの活性を抑えることが出来るので、男性ホルモン由来の脱毛状態にも効果を発揮することができます。

Capixyl(キャピキシル)はクリニカルテストでも効果抜群!

上記のデータはすべて細胞レベルでの実験ですが、原料実際に試してもらったボランティアでも、効果は分かりやすく出ています。

成長期の毛髪の割合が増えて、密度が上昇していることが分かります。

Capixyl(キャピキシル)はまつ毛美容液にもおすすめ!

Capixylはまつ毛美容液にお使い頂いていることが多いのですが、まつ毛の毛包は頭髪の毛包に比べて長さが短く、またまつ毛の毛周期は頭髪のそれと異なり、成長期の方が「退行期+休止期」よりも短い(または同等程度)ので、まつ毛を長く、濃くしようとした場合、毛を育てることと同じぐらい、今ある毛を抜けにくくすることがとても重要になってきます。Capixylの毛を抜けにくくするという強みが、まつ毛美容液に求められている効果にぴったりとはまっているんですね。

まつ毛に試しても同じく、密度の上昇や、長さについて、効果が確認できました。

育毛と言えばCapixyl(キャピキシル)

以上の明確で豊富なエビデンスからCapixylはTriBeauteの取り扱い原料の中でも人気原料の一つで、「育毛と言えばCapixyl」というのが業界でも徐々に浸透してきています。毎年秋に開催されている、アジア最大級の化粧品原料の展示会、In-cosmetics Asiaでは2011年にInnovation Zone Best Ingredient Award BRONZE(銅賞)を受賞するなど、海外での評価もお墨付きです。

(受賞したことを記念した特製のロゴは、一定量上Capixylを配合して頂いた製品に特別に使用を許可しています!)

ここにはまだまだ書ききれない魅力がたくさんあるので、詳細資料やサンプルなどはお気軽にお問合せ頂けますと嬉しいです。(お問い合わせはこちらから)

  1. スキニフィケーション(skinification):顔用のスキンケアに使われていた原料やメカニズムなどを、体のパーツケアやヘアケアなど体全体のケアに応用するという考え方や方法 ↩︎

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